16回公演曲目紹介 (2000.1.22) 16回プログラム解説へ


洗礼者ヨハネの夕べの祈り

「倫理的宗教的な森」
    (1641年ヴェネツィア)
「コンチェルト様式によるミサと詩編集」
    (1650年ヴェネツィア)
より編纂

Responsorium : Deus in adjutorium
   (Domine ad adjuvandum)
Antiphona I
Dixit 1650
Sonata in loco ad Antiphona I
   (Biagio Marini Sonata La Foscarina)
Antiphona II
Confitebor Terzo 1641
Sonata in loco ad Antiphona II
Antiphona III
Beatus vir Secondo 1641
Antiphona III:

[PAUSE]

Antiphona IV
Laudate pueri 1650
Sonata in loco ad Antiphona IV
    (NicolOCorradini Suonata La Golferamma)
Antiphona V
Laudate Dominum Primo 1641
Sonata in loco ad Antiphona V
    (Giovanni Battista Fontana Sonata decima sesta)
Capitulum
Hymnus(Ut queant laxis)
Antiphona VI
Magnificat Primo 1641
Antiphona VI

 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567〜1643)。イタリアのクレモナに生まれ、15歳の若さで最初の曲集を世に問うてから、76歳でヴェネツィアに没するまで、彼の作曲活動は、常に新しい様式を取り入れて止むことがありませんでした。
 ルネサンス期に栄えたフランドル楽派に連なるポリフォニーの技法に始まり、大胆な不協和音や半音階の使用、フランスの宮廷歌曲や詩編曲の作風の受容、さらにバロックの音楽の決定的な特色である《通奏低音》の使用から、声楽・器楽どうしが技巧を駆使して競い合い、互いの感情をあおるかのような《スティレ・コンチタート》(興奮様式)の提案と実践。 時には批判にさらされながらも、モンテヴェルディの作曲は次々に新しい要素を受け入れ、消化しながら生涯続けられました。
 それらの実験はすべて、世俗曲・宗教曲の別を問わず、歌詞の内容を最大限に音符に反映させ、歌手や楽器の技量を最大限に発揮させることを目ざすものでした。その姿勢は同時代あるいは後輩の作曲家たちの作品にも反映されています。
 今回の一連の演奏会では、彼がヴェネツィアのサン・マルコ聖堂の楽長に就任してから晩年までの宗教作品を集大成した『倫理的・宗教的な森』(1641年)と没後出版された『ミサと詩編曲集』(1650年)から再構成した「洗礼者聖ヨハネの祝日」の夕べの祈りの音楽、モンテヴェルディが青年時代から終生にわたり書き続けた世俗的な歌詞による芸術歌曲「マドリガーレ」の変遷、さらに彼と同時代の作曲家たちによる声楽・器楽曲の傑作の競演、と3通りのプログラムを組んでみました。(解説:新井紀子)
 このうちヴォーチェでは、第16回公演としてコルネットの第一人者のウイリアム・ドンゴア氏をフランスより招き、一連のシリーズの皮切りとして、モンテヴェルディの敬虔な宗教音楽をお聴きいただきます。

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