公演記録 


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ジョスカン・デ・プレ
(c1440─1521)
ミサ「パンジェ・リングァ」


人々は泣いた
服を引き裂き
床に身を投げ出した…

天才作曲家のテキストに宿して
現代のクラシックの在り方を
鋭く衝く
オフビートの演奏

指   揮 濱田芳通(はまだよしみち)
アントネッロ コルネット濱田芳通
ソプラノ鈴木美登里
  ヴィオラ・ダ・ガンバ:石川かおり
  ルネサンス・ハープ:西山まりえ
リュート:ラファエル・ボナヴィータ
テナー 川島尚幸
合   唱 ラ・ヴォーチェ・オルフィカ


日  時  2002年 5月27日(月) 7時開演
場  所 東京カテドラル聖マリア大聖堂(地図
チケット 3000円

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ラ・ヴォーチェ・オルフィカ 第18回公演 ジョスカン・デ・プレ「ミサ パンジェ・リングァ」
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 ルネサンス最大の作曲家ジョスカン・デ・プレ(c.1440-1520)は、現在の北フランス・ピカルディ地方に生まれたと言われています。同時代の多くの音楽家たちと同様、彼はアルプスを越えてイタリアへ向かい、晩年フランドルに戻るまで、ミラノ、ローマ、フェッラーラなどの宮廷や教皇庁礼拝堂で活躍しました。

 そうした経歴が示す通り、彼の作品は、ミサ曲・モテットなどの宗教曲からシャンソンなどの世俗曲まで非常に多岐にわたっています。なかでも、生涯最後のミサ曲となった傑作《ミサ パンジェ・リングァ》は、晩年の作品とは思えないほどヴィヴィッドな生命力に満ち溢れています。グレゴリオ聖歌《パンジェ・リングァ(舌よ、歌え)》の旋律を用いて、自由自在にモチーフを展開していく様は、既存の素材をもとに模倣を構築していく事に情熱を注いだルネサンスという時代を象徴していると言っても良いかもしれません。

 ジョスカンの音楽は、既に生前からルネサンス音楽の理想の姿として絶賛されていたようです。本公演では、《ミサ パンジェ・リングァ》とほぼ同時期に書かれたモテット《深き淵より》、ヨハネス・オケゲムの死を悼んで書かれた《オケゲムの死を悼む挽歌》なども交え、「音の支配者」と評されたジョスカンの音楽から溢れ出すスピリットをお伝えする事ができれば幸いです。 (チラシ裏面解説より)

(ラ・ヴォーチェ・オルフィカ 杉村 泉)


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