公演プログラム エンサラーダス 各曲ストーリーの「あらすじ」


ラ・ヴォーチェ・オルフィカ 第19回公演 Las Ensaladas(ラス・エンサラーダス)

〜スペイン黄金時代のスペクタクル宗教活劇〜


パントマイムが御案内。バカッ騒ぎのはじまりぃ〜!


【ボンバ Bomba (ポンプ)】

海は大荒れです。船乗りたちは大慌て。
「このままじゃ船が沈むぞ!ポンプで水をかき出せ!」
こりゃやばい。もうすぐ船が真っ二つに割れそうです。
「おい、どうするんだよ?荒波に飛び込むしかないぞ。」「でもおいら泳げない…。」

みんなは板につかまって、プカプカ浮きながらお祈りしました。
「今まで悪いことも結構やりました。
これからは悔い改めます。巡礼でも何でもやります。
どうかお助けを!神様、マリア様、聖人様!」

お祈りの甲斐あって、やがて海が静まり、向こうから船がやって来ました。

「助かったぞ。ばんざーい!!」
さあお礼に皆で神を称えましょう。
「おい、ピサ−ラ、お前がギターで伴奏しろよ。」
「ちょっと待って!調弦するから…。」

―ディンディリディン♪―
「なんて調子っ外れなんだ。」「やめろ、へたくそ!」

―ディンディン♪―
「まだ低いぞ、もうちょい上げろ!」
―ディンディンディン(ああ、弦が切れませんように)・・・ディン!―
「いい感じじゃん!」じゃ、皆で歌おう!

♪イエス様どうもありがとう。この御恩は一生忘れません♪

おっ、いい風が吹いてきたぞ。さあ出発しよう!



【フエゴ Fuego (火事)】


「火事だ、火事だ!急いで水を持ってこい!」
「すぐに消さないと手遅れになってしまうぞ!」

―けれど、この火は簡単に消すことは出来ません。
何故なら自分自身の罪が燃えているのですから。

ですから、さあ、今すぐ悔い改めなさい。―
そして悲しみの時は終わった。神の御子がお生まれになったのだ。

我々は聖母マリア様から湧き出た清らかな水、     
   イエス・キリストによってのみ救われるのだ。



【フスタ Justa (一騎討ち)】

さあ、さあ!一騎討ちのはじまり、はじまり!
今日の勝負は見なきゃ損、損。
何故なら恐ろしい悪魔ルシフェルはこう言ったのだ、
「俺を倒したなら、おまえ達人間どもに幸福を返してやろう。」と。

命知らずな挑戦者はたったの二人。
我らが人類の祖アダムと新進の騎士、イエス・キリストだ。

太鼓が鳴り響く中、ルシフェルが現れた。
なんて高慢ちきな奴!偉そうに着飾ってるよ。おまけに「俺は神に勝る」だとさ。

ファンファーレで試合開始。
ルシフェルの槍とアダムの槍が激しくぶつかり合う。
我らがアダムよ、俺たちの幸せのためにがんばってくれ!
あ−あ、それなのにアダムは敗れてしまった。
「やはり人類に幸せは訪れないのだろうか…。」

でも大丈夫。我々にはイエス・キリストがいるんだから。
彼にかかればルシフェルも怖くない。
「トラス、トラス、トラス!」観衆の大歓声。
ついに悪魔は打ち倒された!さあ、悪魔に仕返しするぞ!
そして皆で主イエスを称えよう。

「メリークリスマス!そして新年おめでとう!」





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あらすじ作 今井瑛里子



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