19回公演 日本語訳・対訳  【19回公演記録のページへ】 【あらすじのページへ】


このページでは、19回公演の対訳をお届けします。


原    題 タイトル
ボンバ(Bomba) (エンサラーダスより) ポンプ
アヴェ・マリア (フランシスコ・ゲレーロ アヴェ・マリア
エスタス・ノーチェス (ウプサラの歌曲集から こんなにも長い夜
フエゴ(Fuego) (エンサラーダスより) 火事
Versa est in luctum (アロンソ・ロボ わがハープは哀しみの調べに
O Domine Jesu Christe (フランシスコ・ゲレーロ おお、主イエス・キリストよ
フスタ(Justa) (エンサラーダスより) 一騎打ち
Riu riu chiu (ウプサラの歌曲集から リウ・リウ・チウ



LA BOMBA《ポンプ》

ポンプだ、ポンプで船から水を吐き出せ!
積荷を海に放り出せ!
そうしなきゃ俺たちは溺れちまうぞ!
助けは期待できないんだぞ!
お前は帆脚綱を手伝え!
お前たちは舵のところに行け!
なんてこった!さっさと仕事しろ、ほら急げ!

おい、お前、このままじゃ俺たちゃ破滅だぞ。わからんのか?
あっちの太綱を切るんだ!帆を降ろすぞ。
おーい、こっちの方へ重みをかけて釣り合わせろ!
ああ、やばい、船がひっくり返りそうだ!
船板の隙間にタールを詰めろって言っておけ!
ちっとはマシになるはずだ!
でも、そんな余裕ありませんよ!
もう船は真っ二つに割れているんですよ!

俺たちゃどうすりゃいいんだ?どうすりゃいいんだよ?
・・・およ、泳ぐってのはどうっすか?
おい、海は大荒れなんだぞ!
こんなとこで泳いだら、みんな死んじまうに決まってるだろうが!
こうなったら仕方ない、全員、樽や船板につかまれ!
ああ、悲しや、俺はどうすりゃいいんだ?
だっておいらは泳げないんだよ!
死んじゃうよ、死んじゃうよ!

聖母マリア様、あっしは毎定時課(1)に
欠かさずお祈りすることを誓います。
おい、フアン、お前が助かったあかつきに、荒地で暮らすことにするなら、
俺もすぐにモンセラート修道院に入らせていただくよ。
ああ、情けなや、俺も誓うよ、
この難を逃れたら、すぐに裸足でサンティアゴに巡礼に参ります。
わたし、エルサレムに行くあるよ。(2)
ロレートの聖母様、聖ヒネス様、我らを救いたまえ!

溺れてしまうよ、神様!
聖エルモ様、聖者様!
おお、グアダルーペの聖母様、
今までの悪事を見逃して下さい!
モンセラートの貴婦人マリア様、どうかお聞きください!
天の奥様、偉大な方よ、どうか助けてください!

おい、神様のお恵みだ、海が凪いたぞ!
船もやって来たぞ!あの船で俺達は災難から救われるぞ!
早くこっちに来ーい!俺たちは死んじまうよ!
助けてくれ、のろのろするな!
一瞬だって止まっちゃダメだ!
おい、みんな、ボートが来たぞ!
なんて幸運なんだ、あのボートに乗ることが出来るなんて!
「われらの神なる主に感謝しよう。
それは、ふさわしく、正しいことである。」
(3)
この日頂いたとても素晴らしいお恵みのために!
神の御厚意に感謝して、さあ、今日は皆で陽気に歌うぞ!

よしよし、それじゃあ始めよう!
ヒル・ピサーラ、お前さんから始めろや、
ギターを弾いとくれ。
俺たちはお前さんに合わせるから。
ちょっと待った!調律するから。
ちゃんと合わせろよ、このアホ!
デン、デン、ディンディリディ〜ン♪
おお、何てひどい調律なんだ!
もうやめろ、へたくそ!

デンデン、ディンディリディ〜ン♪
これ以上やってもどうせ無駄だよ!
いや、もう少し音程を上げろ、上げろ。
ディン・ディン・ディン・ディン・・・
デン・デン・デン・デン・・・
ディン・ディン・ディン・ディン・ディリディン!

よし、ばっちりだ!
それじゃ、ギターと俺たちの歌を合わせて
生まれたばかりのイエス様を讃えよう!

♪我らを苦しみから解放するために
この世に生まれ給うた主に祝福あれ!
喜びが生まれたこの日に祝福あれ!
主キリストの到来は幾つもの苦しみを救って下さった。
私たちに哀れみを注いでくださったその御目に祝福あれ!
この運命を鎮めてくださったその御目に祝福あれ!♪
苦しみの時は終わった!

急いで船出するぞ!風が俺たちを運んでくれるうちにな。
なんていい風なんだ!
あんなすごい嵐の後に、こんな晴天は見たことないよ。
お前はほんと、いい奴だよ、風さん。
あんな運命からおいらを救ってくれた命の恩人だよ。
みな一斉に叫べ!
「風だ、風だぞ!
助かった、助かったんだよ!!」
嵐はすごく怖かったもんだ。
希望のかけらもなかったさ。
「信仰の薄い者たちよ。」(4)

でも、もう大丈夫。
みな助かって賑やかにやってるよ。
さあ、お祭り騒ぎと行こうぜ、
目一杯めかし込んで!
あの凄まじい嵐の時には
たくさん誓いをたてたんだったよなぁ。
すぐに沢山のロウソクをお捧げしなければ!
数え切れないくらいの!
さあ、晴れ着を着て楽しもうぜ!

みなさん、ご機嫌よう!
さあ、帆をあげろ!
「すなわち、海において滅びる者は
地においても滅びるであろう。
また悪い仲間のうちにおいても。」
(5)


(1)「聖母マリアの小聖務日課」のことか。(1日に8回祈る)
(2) この部分ポルトガル語。
(3)ラテン語。ミサ式次第の中で司祭と会衆が応答する部分。
(4)ラテン語。新約聖書『マタイによる福音書』8章16節ほか。
(5)ラテン語。出典不明。

訳:今井瑛里子 (訳協力:佐藤いづみ、新井紀子)

                  【このページのトップへ】


Ave Maria

Ave Maria gratia plena
Dominus tecum
benedicta tu in mulieribus
et benedictus fructus ventris tui Jesus.
Sancta Maria regina caeli,
O Mater Dei
ora pro nobis peccatoribus
ut cum electis te videamus.
Amen.
アヴェ・マリア

恵みあふれる聖マリア、
主はあなたと共におられます。
主はあなたを選び、祝福し、
あなたの子イエスも祝福されました。
聖マリア、天の女王、おお神の母君、
罪深いわたしたちのためにお祈りください。
また、選ばれし方々と共にわたしたちも、
あなたのお姿を拝することができますように。
アーメン。
(カトリック中央協議会・訳「聖母マリアへの祈り」をもとに)

                  【このページのトップへ】


Estas noches atan largas

Estas noches atan largas para mi,
no solian ser ansi.

Solia que reposava las noches con alegria,
y el rato que non dormia con descanso lo passava.

Mas estas que amor me grava non dormi,
no solian ser ansi.
こんなにも長いこの夜々

私にとってはこんなにも長いこの夜々,
いつもはそうではなかった.

いつもは心うれしく夜を休み,
寝ていないときも安らかに過していたものを.

愛が重荷となって眠ることのできないこの夜々,
いつもはそうではなかった.


                  【このページのトップへ】



EL FUEGO《火事》

急げ、急げ、罪びとたちよ!
ぐずぐずするな、すぐに火に水を、
火事場に水を運ぶのだ!
―火事だ、火事だ、火事だ、火事だぞ、火に水をかけろ!―
燃え上がるこの炎は、呪われた罪。
まだ燃えていないところにも
必ず火をつけてしまう。
神の救いを切望する者よ、
すぐに火に水を、火に水をかけるのだ。
―火事だ、火事だ、火事だ、火事だぞ、火に水をかけろ!―

罪びとたちよ、早く来るのです。
この火を消すために。
ダンダン、ダンダン、ダンダン…
神に信仰を委ねるのです、
すべての者たちよ。

あの鐘の音を求めなさい、
ダンダン、ダンダン、ダンダン…
―そこにいる火消しを呼んで来い!
今すぐ、今すぐにだ!遅れるな!

どうか我らの火を消すのを手伝っておくれ!
一刻たりとも遅れてはだめだ。
今すぐ汝らの良心の中に、
多くの悔悛の印として、きれいな水を運びなさい。
このようにして、
汝らの悪しき欲望の炉を消しなさい。
そうすれば醜い敵どもは逃げ出すでしょう。

おお、世界が焼き尽くされていく有様よ!
この世は神を恐れることなく、
いつも悪魔のよからぬ企みを愛している。

神の規律を犯す者のために、
我らは歌おう、彼らへの侮辱を込めて。
「彼等の上には炭火降(くだ)らん。
主、彼らを火に投げ入れ給わん。
 彼等は艱難(なやみ)に堪えざるべし。」
(1)

我らのいるこの世は、燃えたぎる炉。
この炉の中に水の在り処はないだろう、
もし運命の悪戯で我々が遅れるようことがあったら。

おお、何ということだ。
煮えたぎるように熱いこの世で、我らも燃えている!
神の行いを受け入れぬ
全ての罪びとに、
助かるすべなく燃えていった
ローマのことを語ってあげよう。
「タルペイアの崖から、ネロは
ローマがどのように燃えるているのかを眺めていた。
子供や老人が叫び声をあげているのに
彼の心は何も感じない。」

ぐずぐずするな!
運べ、水を今すぐ運ぶんだ!
お前たちはそこの火を食い止めろ!
走れ!急いで手伝え!
すぐさま胸を叩いて
決意のほどを示せ!
この屋根を支えろ!
トラス、トラス…
走れ、走れ!
あの丸太をすぐに切れ!
警鐘を鳴らせ、鳴らせ!
ダンダン、ダンダン…
急いで鐘を鳴らすんだ、
さもなくば救いなんてないぞ。
早く鐘を鳴らすのだ、
その水によって、いま我らの受難が終わるのだから!

すると、正しい理性を備えた者は
皆、こう言うだろう、
「どこにあるのか、どこにあるというのか、
 そんなにも素晴らしい水が?」

ホアン、バグパイプを吹いておくれ。
だって悲しみは終わってしまったのだから。
君に歌を教えてあげよう、
驚くほど念入りに作られた歌を。
これがその歌さ。
さあ皆で唱えてみようじゃないか。
ソン、ソン、ソン…、
ディンディリンディン、ディンディン…、
「穢れのない、あの乙女から
 美しい水が湧き出てきました。」
マリア様が幼子イエスを産んだのです。
永遠なる神の子が
堕落したこの世を治めるべく。
そう、皆さんご存知のように、
乙女マリアはイエス様をお産みになりました。
我々の、始原の祖先によって
失われたものを償うために。

みなさん、喜びましょう!
聖母マリア様が
幼子をお産みになったこの日から、
子羊たちの羊飼いイエス様は
我らのもとへいらしたのですから。
主イエスの誕生によって、我々の罪は償われる。
ディンディリンディン、ディンディン…
ソン、ソン、ソン…
そう、御子の誕生はまさに甘くておいしい水。
そして我らに悟らせてくださったのだ。
渇望するものはこの水を飲まねばならないと。
神が我らに義務付けられた、戒律を守らねばならないと。

何故なら我々のために神はこう言われたのだから。
「この水を飲むものは
 永遠に渇くことなし。」
(2)

(1)この部分ラテン語。旧約聖書『詩編』139/140番第1節。
(2)新約聖書『ヨハネによる福音書』第4章13〜14節より。


訳:今井瑛里子 (訳協力:佐藤いづみ、新井紀子)

                  【このページのトップへ】


Versa est in luctum

Versa est in luctum cithara mea
et organum meum in vocem flentium.
Parce mihi Domine,
nihil enim sunt dies mei.
わがハープは哀しみの調べに変わり

わがハープは哀しみの調べに、
わが笛は嘆く人の声に変わる。
お赦しください、主よ、
この人生など、無に等しいのです。


                  【このページのトップへ】


O Domine Jesu Christe

O Domine Jesu Christe
Adoro te in cruce vulneratum
Felle et aceto potatum
Deprecor te ut vulnera tua sint
Remedium animae meae.
おお我が主イエスキリストよ

おお我が主イエスキリストよ。
十字架に架けられ
この世の辛酸を舐められたお方よ。
願わくは命にまさる魂の救いが得られますように。


                  【このページのトップへ】


LA JUSTA 《一騎打ち》

さあ、みなさん! 諸国の民、全人類のみなさん!
お聞きください!一騎打ちが行われますよ!
しかもその勝負には、
全人類の幸福がかけられているんです。
さあ、騎士たちを見に観客席へどうぞ!
あの野蛮なルシファーが、彼の愛する女性の名誉にかけて戦うんですから。
彼が愛するその女性は一体誰なの?
試合に挑む命知らずな奴って誰なんだい?
それがたった二人の騎士たちでありまして。
ルシファーの愛する御婦人は「嫉み」と呼ばれているそうですよ。
しかも全世界に向かって、ずいぶんと下品にも、
次のように言い放ったそうです。
「お前らのせいで俺はあいつを愛するようになったわけだ。こん畜生どもめ。」

恐れる様子もなくゆっくりと、
ディフェンディング・チャンピオン、ルシファーの入場です!
軍楽隊のバスドラム奏者が太鼓を叩き始める。
おっ、いいじゃないか兵隊さんよ、
じゃあ今度は繊細な感じでトレブルギターを頼むよ。
ティンティンティン♪
まあなんてお上品なこと!
ではバスとテナーもそれに応えておくれ。
トロントロン♪
トロントロントロントロン♪
さあ皆さんで!
ティン・ピルリン・ティンティン♪
ティピ・ティピ・ティピ♪ トロン・トロン・トロン♪
トロン・トロン・ポロン・ポロン♪
「トゥー・トゥ・トゥ・トゥー♪
オオカミがどこに行くのかを見破るんだ、フアニッリャちゃん。
オカミがどこに行くのかを見破るんだよ。」(1)

高慢さがルシファーのセコンドなんだと。
おまけにかぶと飾りの紋章は玉座ときたもんだ。
ああ、でもなんと壮麗で素晴らしい飾りなんだ!
聞いてよ、その銘だって抜け目ないんだから。
「神の星よりも高きに
 我が玉座をば据え、
 我、至高者に等しくならん。」
(2)
ルシファーは獰猛な奴なんだよ。
しっ!黙って!集中しようよ!
もう一人の騎士が馬仕切りに入って来たぞ。
あの命知らずは一体誰だ?
アダム、始原の父だよ。
預言者たちに囲まれているぞ。
アダム、気をつけろ!
注意してろよ、同志!今にトランペットが鳴るぞ!

ファ−ン!フレレレ・ラーロン・フレレレ・ラーロン・ファーン♪
誰がために我らがアダムは戦うのだ?
最初の栄光のため。
万歳、万歳、万歳!
彼の後見人は一体誰なの?
教父様たちだよ。アダムの愛のために洒落た歌を歌いながら、
アダム側の席に付こうとしているところだ。
「こんなにたくさんの召使いがいるのに、
 織物が出来上がらなかったら、奥様(3)、
 あなたはいい織り手ではないということ。」
アダムの装身具の紋章は死ぬほど笑えるんだよ。
それは何なのさ?
鋤と大鍬なんだよ。そして彼の銘はこうなんだと。
「我は呻きつつ働きたり。
 夜ごと我が寝具を濡らし、
 涙を我が伏床に注がん」
(4)

さあ、さあ、両者は相手の槍を打ち砕こうとするぞ!
ルシファーのは貪欲の槍、アダムのは無垢の槍。
しかし、アダムの辛抱強さを見たならば、
一生懸命に歌わずにはいられない…
「警鐘が鳴っているよ、フアナ!
ほら、警鐘が鳴っている!」
ルシファーに槍を刺せ!奴に槍を刺すんだ!
トランペット奏者も今や叫んでいる。
「そら行け!そら行け!」
遅れをとったらダメだ、走れ、走れ!
ルシファーの目を潰してくれよ、聖アントン様!
アダムをお守りください、聖ブラス様!
トロペレ・トロペレ・トロペレ・ペレ・トラス!
おお、なんと恐ろしい激突!
アダムが後ろへ倒れた!

「罪びとたちよ、今日からは、
 あなたがたの苦しみを癒してくださる、他のお方を探しなさい。」
「なぜなら全人類のための愛などないのだから。」

皆どいた、どいた!
誰がやって来たの?
そいつはどんな奴なんだい?
新進の騎士、イスラエルの神だよ!
気を付けろやい、ルシファー!
「きっと嫌な夜になることでしょう、
ルシファー殿よ。たとえ貴方が
どんなに知ったかぶりで口達者でもね。」
さあ、来てください、偉大な騎士よ!
みんなで彼に口づけしよう。
彼のかぶと飾りは十字架。
セコンドはキリストの先行者、洗礼者聖ヨハネ。
洗礼者は熱意を込めてこう叫んだ。
「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。」(5)
それでは誰のために戦うの?
他に並ぶものがない女性のため。
それは一体誰?
「聖母マリア。
天国への道。」
(6)
迷える者を導くお方。
それでは彼の銘は?
今まで見たことのないような銘だ・・・
「我渇きぬ。」(7)

両者に闘いのための槍を渡せ。
キリストには正義の槍を、
ルシファーには貪欲の槍を。
間違いない、
ルシファーはすぐにも地面に落ちるだろう。
ルシファーに槍を刺せ!
我らの幸福がやって来るぞ!
群衆は叫び、悲鳴をあげた。
ルシファーが落っこちたのだ!
「サタン、引き下がれ!」
ルシファーは赤面している。
奴にずた袋(8)を着せろ!
片方の尻っぺたを削ぎ落とせ!
脾臓(9)と、脊椎を一筋取り除け!
痛めつけてやれ!
額を木槌で叩け!両手にウジ虫を乗せてやれ!

そしてあなた方、キリスト教徒の皆さん方、
メリークリスマス、そして新年おめでとう!
何故なら、まやかしは滅ぼされたのだから。
「万(よろず)の国よ、主を讃めよ。
万の民よ、彼を称えよ。」
(10)


(1) 狼はしばしば悪魔の化身と言われた。
(2) ラテン語。旧約聖書『イザヤ書』第12〜14章が元になっている。
(3) アダムの妻イヴのことか。
(4) 旧約聖書『詩編』6番第7節より。
(5) 新約聖書『ヨハネによる福音書』第1章29節からの引用。
(6) ラテン語。出典不明。
(7) 新約聖書『ヨハネによる福音書』第19章28節からの引用。
(8) 悔い改める人が着るものとされる。
(9) 諸般の感情・欲望が宿る臓器と考えられていた。
(10)旧約聖書『詩編』116/117番の第1節。


訳:今井瑛里子 (訳協力:佐藤いづみ、新井紀子)

                  【このページのトップへ】


Riu riu chiu

Riu riu chiu, La guarda ribera.
Dios guardo el lobo de nuestra cordera.

El lobo rabioso, la quiso morder,
mas Dios poderoso la supo defender,
quiso le hacer que no pudiesse pecar,
ni aun original esta Virgen no tuviera.

Pues que ya tenemos lo que desseamos,
todos juntos vamos, presentes llevemos;
todos le daremos nuestra voluntad,
pues a se igualar, con el hombre viniera.
リウ リウ チウ

リウ,リウ,チウ,岸を守る人
神はわれわれの雌子羊を狼から守った。

乱暴な狼はその雌子羊をかもうと欲した。
だが,能ある神は雌子羊を守ることができた。
神は狼が罪を犯さないようにすることができた。
聖母が原罪を持たないようにさえもできたのであれば。

いまやわれわれは欲しいものを手にしているので
さあみなさん,プレゼントを持っていこう。
みなキリストにわれわれの善意を与えに行こう。
なぜなら,(キリストは)われわれと同じ人として来られたから。


                  【このページのトップへ】



→エンサラーダスのあらすじへ

→エンサラーダスの豆知識へ



(左側にメニューフレームが表示されない場合のみ【トップへ】)