第20回記念公演 御案内


 私ども声楽アンサンブル『 ラ・ヴォーチェ・オルフィカ 』では、初期バロックを代表する作曲家、クラウディオ・モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」の演奏会を開催いたします。

 ●日 時:2004年11月22日(月曜)、19時開演
 ●場 所:東京カテドラル聖マリア大聖堂 (参照


 この度は創設以来20回目の公演でもあり、記念公演と銘打ち、ラ・ヴォーチェ・オルフィカとも関わりの深い「聖母マリアの夕べの祈り」を選曲いたしました。
 このモンテヴェルディの代表作ともいえる曲は、カトリック教会における典礼のうち最も音楽的に重視されていた「晩課(Vespers)」のための音楽ですが、教会音楽や世俗的なマドリガーレなどというジャンルを超越し、多様な作曲原理を包含した、時代の最先端を行くスタイルとなっています。
 そのため、グレゴリオ聖歌の定旋律上に展開されるこの長大な作品は、向き合うたびに毎回違った発見があり、常に魅力的なものとなっています。

 今回も私どもは、日本のカトリック教会のシンボル的存在である「東京カテドラル聖マリア大聖堂」を会場とさせていただくことができました。
 聖母マリアの名を冠し、床面総大理石の6秒もの豊かな残響を響かせる当大聖堂は、モンテヴェルディの創出した空間的効果を十分に発揮する上で最高の舞台であるといえます。

 ラ・ヴォーチェ・オルフィカでは、当時の最先端の音楽を、その生まれた時代にふさわしい形で演奏することを目指し、歌唱法・調律法・当時の演奏習慣の修得はもとより、今生まれている音楽に共通する、昔も今も変わらない音楽アプローチについて研鑽を重ねてきました。

 一方、器楽伴奏は、昨今、国内外における活躍著しいプロフェッショナル・グループ 『アントネッロ』 です。コルネット(ツィンク)をはじめ、バロックヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リコーダー、サクバット、チェンバロ、ルネサンスハープなど、17名の古楽奏者による、生き生きとした演奏をお届けします。

 さらに、ソリストのうちテノールには、アントネッロとの共演により、新たな古楽演奏の可能性を提起し注目を浴びている七条信明さんを迎え、これまでの「聖母マリアの夕べの祈り」とはまた一味違った演奏をご堪能いただけることと確信しております。

 本公演の後には、かねてご要望の多かったラ・ヴォーチェ・オルフィカ初のCD制作も予定しております。

 公演は月曜日の晩ですが、翌日は祝日ですのでごゆっくりお楽しみ頂けると思います。
 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

  2004年 10月
                    ラ・ヴォーチェ・オルフィカ メンバー 一同




【第20回公演 案内へ】 【トップページへ】 【チラシへ】